【勝訴】寺子屋アフィリエイト運営者のアクセルaxcel0901から私にされた発信者情報開示請求の裁判の結果は棄却(私の方の勝ち)でした。
はじめての人は初めまして、久しぶりの人はご無沙汰しております。ポップリンと申します。
この度、アクセル@axcel0901という人物が私に対して行っていた発信者情報開示請求の裁判が棄却(被告側である私の勝ち)という結果で終わったので報告します。
本題に入る前に、まず今回の件について何も知らない方のために、
について軽く説明します。
1.そもそもアクセル@axcel0901とは何物なのか?
アクセル@axcel0901とは、成果報酬型のネット広告で収入を得ているアフィリエイター兼、寺子屋アフィリエイトなる事業を行っている人物です。
こんな感じ↓でよくTwitterに居ます
彼の人物像は、本人が過去・現在において公表していた自己紹介文から想像して頂ければと思います。
※アクセル@axcel0901は私書箱や顧問弁護士の事務所・氏名は公開していますが、自身の本名や会社名・住所についてはネット上に一切公開していません。なので、このような説明になってしまいスイマセン。
2.寺子屋アフィリエイトとは?
寺子屋アフィリエイトとはアクセル@axcel0901がウェブ上で運営するクローズドコミュニティです。
その内容は参加者が数か月間、主催者の提唱する寺子屋式なる思想(本人談)を学び、その手法に則りアフィリエイトサイトを作成し成果報酬の獲得を目指す、というものです。
参加費は時期によって変わりますが、近年は30万円~100万円でした(※2021年12月現在はセール割引で55万円→33万円になっているのでお得です!)。
気になるアフィリエイト報酬について。寺子屋式で作成したサイトは1サイトで最低でも月100万円以上を想定しているそうです(本人談)。また、時間はかかっても月に100万円くらいは超えないはずがないそうです(本人談)。
(※申し込みページには特定商取引法に基づく表記が無いので細かいことは分からずスイマセン。)
余談ですが、アクセル@axcel0901はこれ以外にも下記のような別サービスも複数展開しています。
興味のある方は調べてみると面白いかもしれません。
3.アクセル@axcel0901から私への発信者情報開示請求に至るまでの経緯
前置きが長くなりました、ここからようやく本題です。
事の発端は2017年の夏まで遡ります。
当時、2ちゃんねるscに存在する『谷のアフィリエイターをウォッチするスレ』というスレッドに匿名で寺子屋の受講生を名乗る人物が現れ、その内情を暴露する書き込みを行いました。
暴露された内容はかなり衝撃的なもので、その余波はスレッド内だけに留まらず、「谷」と呼ばれるTwitter上のコミュニティにまで波及し大きな話題を呼びました。
私もこの件については思う所があり、自分なりの意見等をTwitterで呟いたりしていました。
・・・そこから1年後の2018年、夏。
契約しているプロバイダー(so-net)から私の元に15ページの「発信者情報開示に係る意見照会書」という書類が届きました。
発信者情報開示請求に係る意見照会書とは?
私の元に届いた『発信者情報開示に係る意見照会書』について。
これを一言で説明すると
「アクセル@axcel0901という人物があなたにネット上で権利侵害されたと言っています。訴えたいので、あなたの個人情報を教えてくれとウチ(プロバイダー)に請求しています。個人情報を教えていいですか? 返答お願いします。」
というプロバイダーからのお手紙です。
内容を詳しく見ると、私が行った沢山のツイートがアクセル@axcel0901の権利を侵害しているとのことでした(※詳細は長くなるの割愛)。
これを受けて、お世話になっている弁護士に相談したところ「餅は餅屋、それを得意としてる弁護士に相談したら?」というアドバイスを頂いたので弁護士をリサーチ&選定。
最終的に四名の方と面談し、最も専門性が高く場数も多く踏んでおり、かつ受け答えも理路整然としていた深澤諭史氏に答弁書の作成を依頼しました。
もちろん返答は「個人情報開示に同意しない(非開示)」に設定し、意見照会書に山ほどの資料を添付して送り返しました。
これによって、プロバイダーと原告の間で私の個人情報を開示するかしないか裁判で白黒つける運びとなりました。
これが2018年の夏のことです。
プロバイダーVS原告 発信者情報開示請求裁判の結果
それから時は流れ2021年12月・・・
年末ということで書類の山を整理していたら、今回の件に関する資料が出てきました。
意見照会書を提出してから早3年。その後、プロバイダーのso-netからは何の音沙汰もなかったので裁判の存在を完全に忘れていました(汗)
そこでふと結果が気になり、あの手この手を使って調べてみたところ、2年半以上前に既に決着がついていました。
平成31年04月25日
第1 請求
1 被告は、原告らに対し、別紙発信者情報目録記載の各情報を開示せよ。
2 訴訟費用は被告の負担とする。
主文
1 原告らの請求をいずれも棄却する。
2 訴訟費用は原告らの負担とする。
【裁判結果】 棄却
ようするに私側の勝ちです。
全体だと1万4千文字もあったのでザックリ流し読みしかしてませんが、私の書き込みは全て権利侵害ではないとのことでした。
※追記 書面には2つの有名な判例が載っていました。インターネットに関わる人間であれば全員読んでおいて損はないのでそのままコピペします。
事実を摘示しての名誉毀損にあっては、その行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあった場合に、摘示された事実がその重要な部分について真実であることの証明があったときには、上記行為には違法性がなく、仮に上記証明がないときにも、行為者において上記事実の重要な部分を真実と信ずるについて相当の理由があれば、その故意又は過失は否定される
ある事実を基礎としての意見ないし論評の表明による名誉毀損にあっては、その行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあった場合に、上記意見ないし論評の前提としている事実が重要な部分について真実であることの証明があったときには、人身攻撃に及ぶなど意見ないし論評としての域を逸脱したものでない限り、上記行為は違法性を欠くものというべきであり、仮に上記証明がないときにも、行為者において上記事実の重要な部分を真実と信ずるについて相当な理由があれば、その故意又は過失は否定される。
裁判において片方の言い分だけを鵜呑みにしないことの重要性
原告のアクセル@axcel0901は2018年の9月に下記の記事を投稿しています。
記事には「100%勝てます」「勝訴確定です」「慰謝料の相場は100万~200万」「訴えれば確実に勝てると弁護士さんが判断してくれた」といった大胆な言葉が並んでおり、アクセル@axcel0901の自信満々な様子が伝わってきます。(※この時点だと裁判はまだ始まってすらいません)
またTwitterでも、目を疑うような信じられない発言を繰り返していました。このことからも裁判に相当な自信があったことは間違いないでしょう。
(追記:この記事を公開した時点では下記ツイートのほとんどは現存していたのですが、記事公開後に全て削除されてしまいました。
私のツイッターアカウントに匿名のDMで「先生の発言を捏造するな!」というお叱りのメッセージが来ていたので捏造ではない証拠として魚拓を貼っておきます。)
お前、何言ってんだよ?裁判で勝つって事は証拠がないと無理だし、裁判所に弁護士さんは全ての反論文を丁寧に出しているんだよ。嘘だと思うなら、交通費払ってやるから裁判資料見せるから静岡の弁護士事務所に来なよ。
裁判所で誹謗中傷の認定されたから、IPアドレスがわかったんですよ。つまり、誹謗中傷の証拠をそろえ、裁判所が認め、相手の弁護士も負けを認めたから情報が出てきた。アクセルに対する誹謗中傷は、客観的事実であって、自分の感情論では全くありません。
— アクセル先生 (@axcel0901) 2018年9月7日
https://web.archive.org/web/20211212234146/https://twitter.com/axcel0901/status/1037959314923708417
早く脱税の証拠見せてくれない?もし違ったら土下座して謝罪してくださいねwww
— アクセル先生 (@axcel0901) 2017年8月13日
https://archive.ph/eSf4Z
誹謗中傷の個人を特定して、慰謝料100万請求してブログ更新したい(^◇^)
— アクセル先生 (@axcel0901) 2018年7月20日
https://web.archive.org/web/20211211055508/https://twitter.com/axcel0901/status/1020297267394195456
IPがわかれば、個人の特定は容易。プロバイダにIP情報を渡して、契約書の名前を教えてもらえばいいだけです。
— アクセル先生 (@axcel0901) 2018年6月12日
https://archive.ph/J6IXt
批判と誹謗中傷を勘違いしている人が多い。アクセルへの誹謗中傷のツイートを元に、裁判したら、裁判所は名誉毀損の認定してくれましたよ?だから特定できたのです(^◇^)
— アクセル先生 (@axcel0901) 2019年6月14日
https://archive.ph/wQ2Jt
裁判を脅しと言っている人がいて吹きましたwww 裁判は社会的制裁を与えるためにすることですよ?
— アクセル先生 (@axcel0901) 2018年8月9日
https://archive.ph/TYN6f
会社員の人は、個人を完全に特定してから会社に内容証明送るからよろしくね(^◇^)
— アクセル先生 (@axcel0901) 2017年10月23日
https://archive.ph/K4LiC
個人を特定した相手が会社員なら、会社に内容証明を送り付けることもできる。実名報道されなくても、社会的地位は失うんじゃないかな。
— アクセル先生 (@axcel0901) 2018年1月9日
https://archive.ph/acEBA
ツイッターの誹謗中傷で失うもの。
— アクセル先生 (@axcel0901) 2018年5月27日
経済的=慰謝料100万〜200万
社会的=仕事がクビ(会社に内容証明)
https://archive.ph/F0dbE
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
原告の一連の呟きについては・・・ノーコメントで。
さて、一方の私は発言をした時点でその内容が後日弁護士に厳しくチェックされることになるとは夢にも思っていませんでした。
ですので単語選びや言い回しなどは全く意識せず、いつもと同じ調子で言いたいことをそのまま言っていました。
それを踏まえた上で、向こうから権利侵害だと指摘された発言が20個くらいあったので、こちらは悪意ゼロでも原告側のプロの弁護士から見れば1つくらいは何かしら引っかかってしまうかも?とも思いました。
しかし実際に蓋を開けてみると私の書き込みは全て権利侵害には当たらないという司法の判断が下されました。
アクセル@axcel0901が書いた上記の記事はプロバイダに対して開示請求を行ったところで終わっています。その後の続報記事は今のところUPされていません。
そして記事には「はてブ」で30以上ものブックマークが付いています。
事情を知らない第三者が原告の記事やツイートだけを読むと、アクセル@axcel0901は何の罪もない可哀想な被害者、批判をする人間はアンチで誹謗中傷する極悪人、という一方的な印象を受けかねません。
しかし現実はご覧の通り、全く違いました。
アクセル@axcel0901から私への発信者情報開示請求の裁判について、まとめ
アクセル@axcel0901から私に対して行われた発信者情報開示請求の顛末は以上となります。
今回、意見照会書を提出するにあたり本当に多くの方から様々な面でご協力を頂けました。
内部告発してくれた寺子屋生の方はもちろんのこと、完全匿名を条件にアフィリエイトクラスタ「谷」のあんな人(!)やこんな人(!!)まさかの超大物(!!!)まで。
実に多くの方からサポート・ご声援を頂き、この業界もまだまだ捨てたもんじゃないなと感動したものです。
また、谷のアフィリエイターをウォッチするスレの方々からも様々な情報をスピィーディーに提供して頂き、とても感謝しています。
そして何より、答弁書の作成、及び当記事の校閲をして頂いた深澤諭史氏、個人情報保護のために尽力してくれたso-net様にはいくら感謝しても感謝しきれないほどです。
今回の非開示という結果は決して私一人で勝ち取ったものではありません。陰から多くの方々に支えられた結果だと強く感じています。
最後に。
近年はネット上での個人間トラブルが増え、それに伴いに裁判まで進展するケースも珍しくなくなってきました。
そして、これまでネット上には開示請求を行った原告の体験談は数多くあれど、開示請求された被告側でかつ非開示で決着となった体験談は中々ありませんでした。
ましてや、発信者情報開示請求の裁判で原告と被告、双方がネットに体験談をUPし、さらに非開示で決着した事例となると、私が調べた限り1つも見つかりませんでした。
そういう意味で、この記事はとても貴重な存在になり得ると判断し公開するに至りました。
原告・被告を問わず今後、発信者情報開示請求に係る全ての人にとって何かの参考になれば幸いです。
この記事が為になった方は、こちらのツイート↓のRTとイイね、記事へのはてブを付けて頂けると幸いです。
寺子屋アフィリエイトというネットビジネスを行っているアクセルaxcel0901という人物から、名誉棄損を理由に発信者情報開示請求を受けて、裁判になりました
— ポップリン@裁判勝ちました (@poppystep0622) December 10, 2021
結論から言うと裁判の結果は「棄却」 裁判費用も「原告持ち」
つまり被告である私の勝ちでした
詳細はこちら↓https://t.co/nPAMkK60ZX
また、この記事のコメント欄と私のTwitterアカウントのDM機能は誰に対しても解放しているので感想やコメントはいつでも大歓迎です。どうぞよろしくお願いします。
ここまで長くなりましたが、皆さん本当にありがとうございました。